ABOUT BANGLADESH

「人」「文化」「経済」から見る、バングラデシュ。

ビジネスの前に、まず、この国を知る。

バングラデシュは、人口約1億7,000万人。日本とは異なる生活文化や商慣習を持ち、世界の国々と製品を売り買いしています。
では、この国の人々は何を求め、企業は何を海外から買い、どのようなビジネスが生まれているのでしょうか。
「人」「文化」「経済」の違いを、自社の次の事業を考えるヒントに。

例えば、こんな可能性はないでしょうか。
若い世代に向けて商品を売る。現地企業に機械・設備・素材を供給する。現地で製品を作り、海外に販売する。バングラデシュを知ることは、これまで考えていなかった取引先や市場を見つける第一歩になります。

01 / PEOPLE

「人」から見たバングラデシュ。

バングラデシュは南アジア、ベンガル湾に面した国です。首都はダッカ。日本より小さな国土に約1億7,000万人が暮らす、人口密度の高い国として知られています。

人口と年齢構成

人口約1億7,800万人(2026年推計)。40歳未満は約1億2,337万人、総人口の約69.4%を占めます。若い世代は働き手であると同時に、衣料品、食品、教育、住宅、通信などの将来の需要を考える手掛かりになります。

男性女性0–45–910–1415–1920–2425–2930–3435–3940–4445–4950–5455–5960–6465–6970–7475–7980–8485+横幅は各年齢層の人口に比例(男女別)

出典:UN World Population Prospects 2024に基づく2026年推計(男女別・5歳階級)。年齢別データ

ポイント!!|若い世代が多い市場では、今売れているものだけでなく、今後の教育、住宅、日用品、通信、移動手段などの需要も変化していきます。貴社の商品・技術は、どの世代の暮らしに役立つでしょうか。

言葉とコミュニケーション

公用語はベンガル語(バングラ語)ですが、ダッカでの企業間取引やビジネスミーティングでは英語が広く使われています。日本企業も英語で商談を進められます。ただし、工場・店舗・行政窓口などではベンガル語が必要な場面もあります。

ポイント!!|英語で最初の商談ができることは、日本企業にとって参入のハードルを下げます。一方、販売現場や工場に商品・技術を届ける段階では、現地語による説明やサポートも事業の一部になります。

所得と購買力 ― 都市部と地方

2022年の1人当たり月間平均所得は、都市部10,951タカ(約14,100円)、地方6,091タカ(約7,800円)。都市部は地方の約1.8倍です。販売価格や販売地域を考える際には、全国平均だけでなく顧客層の所得を確認する必要があります。

出典:バングラデシュ統計局「HIES 2022」。都市部はダッカ市単独ではなく、全国の都市部平均です。円換算は2026年10月9日の参考レート(1タカ≒1.284円)で計算した概算であり、所得統計の調査年とは異なります。統計資料

ポイント!!|同じ製品でも、都市部の中間所得層に売るのか、地方の大衆市場に売るのかで、適した価格・容量・販売方法が変わります。日本での売り方をそのまま移す必要はありません。

家族・生活・働き方

家族との結びつきが強く、親子や祖父母が同居する世帯もあります。一方、ダッカの都市生活では核家族や共働き世帯もあり、暮らし方は一様ではありません。家庭用品、住宅、教育、医療などの購入では、本人だけでなく家族の意向が影響することがあります。

働き方にも特徴があります。若い世代が厚く、年長者が経営や家計の判断を担い、若い世代が実務を担う場面があります。ただし「50歳で引退する」という一律の習慣ではありません。女性は縫製業、教育、医療、サービス業、自営業などで働いており、地域や世帯によって就業状況に差があります。

ポイント!!|家族で使う製品、子どもの教育、家庭内の家事負担を減らす製品やサービスなど、日本企業が培ってきた技術を別の用途で生かせる可能性があります。

この人口と暮らしから、何が生まれるか。

日本で売っている商品を、そのまま輸出することだけが選択肢ではありません。若い世代、都市部の生活、家族のニーズから、まだ見えていない用途や顧客が見つかるかもしれません。

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02 / CULTURE

「文化」から見たバングラデシュ。

文化は、取引先との関係づくりだけでなく、商品設計、販売方法、納期管理にも影響します。日本で売れている商品や、日本式の商談方法が、そのまま通用するとは限りません。

宗教が変える、売れる商品と売れない商品

イスラム教徒が多数を占める市場では、食品・化粧品・医薬品原料などの成分や製造工程、ハラール対応が取引条件になる場合があります。一方、宗教や消費行動は一様ではありません。日本の商品をそのまま輸出する前に、原材料・表示・現地の販売条件を確認することが重要です。

ポイント!!|日本では当たり前の食品・原材料・商品仕様も、現地では受け入れられ方が違います。逆に、現地の生活や宗教に合わせた仕様への変更が、新しい市場を生むこともあります。

食生活と外食市場

主食は米で、魚・鶏肉・野菜・豆料理や香辛料を使ったカレーなどが日常的に食べられます。家庭で調理して食べる習慣が根強い一方、ダッカでは飲食店、屋台、路上の食堂、フードデリバリーも利用されています。価格帯によって利用客や店の形態は大きく異なります。

都市部では冷凍パラタ、サモサ、ナゲットなどの冷凍・調理済み食品も販売されています。日本食店や外国料理店、海外ファストフードチェーンもありますが、マクドナルドは進出していません(2026年10月時点で確認できる範囲)。食品・外食ビジネスでは、家庭調理と外食の双方、価格帯、宗教上の食材制約を把握する必要があります。

ポイント!!|家庭での調理が根強く、都市部では外食や冷凍食品も利用されています。この違いから、食品そのものだけでなく、調理器具、業務用厨房設備、包装、保存技術など、さまざまな日本企業の商機を考えられます。

契約と商談の進め方

バングラデシュ企業との商談では、口頭で前向きな返事があっても、それだけで発注や支払条件が確定したとは考えない方が安全です。日本国内の取引以上に、価格・仕様・数量・納期・支払方法・責任範囲を契約書や注文書に明記し、双方で合意することが重要です。

契約を締結すれば必ず取引が進むという意味ではありません。相手企業の決裁権限、輸入許可、信用状(L/C)などの決済条件も確認してから着手します。

ポイント!!|日本での「話がまとまった」という感覚と、現地での正式な取引開始には差があるかもしれません。取引相手を探すだけでなく、双方の商売の進め方を理解することが事業の出発点です。

礼拝・休日・ラマダンとビジネス

イスラム教徒が多数を占め、毎日5回の礼拝時間があります。企業や個人によって対応は異なりますが、商談や工場訪問では礼拝時間に配慮が必要です。政府機関の週休日は原則として金曜・土曜で、日本の土曜・日曜とは異なります。民間企業では土曜に営業する場合もあります。

ラマダン(断食月)はイスラム暦によって毎年時期が移動します。期間中は勤務時間の短縮や商談・行政手続きの遅延が起こることがあり、続くイード(祝祭日)には企業や行政機関がまとまって休む場合があります。ラマダン前後の生産、輸送、通関、納品、送金日程は余裕を持って確認する必要があります。

ポイント!!|日本と異なる仕事の暦は、工場の稼働や輸送だけでなく、消費が動く時期にも関係します。日本の年間販売計画とは違う需要の山があるかもしれません。

違いがあるからこそ、新しい需要がある。

食べ方も、休日も、商談の進め方も日本とは違います。日本企業が当たり前と思っている製品やサービスが、現地では別の価値を持つ可能性があります。

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03 / ECONOMY

「経済」から見たバングラデシュ。

人口約1億7,000万人の国で、どのような経済活動が行われ、世界のどの国と取引しているのか。そして、日本とはどのように商売の進め方が違うのか。数字と現地の実態から見ていきます。

経済規模と世界との取引

2025年の名目GDPは約4,563億米ドル、1人当たりGDPは約2,597米ドル、実質GDP成長率は3.5%(世界銀行)。

国(2025年)名目GDP(億米ドル)1人当たりGDP(米ドル)実質GDP成長率
バングラデシュ4,5632,5973.5%
日本44,35235,9511.2%
中国194,98013,8625.0%
ベトナム5,1475,0668.0%

出典:世界銀行 World Development Indicators(2025年)。表示値は概数。

衣料品・縫製品が輸出の中心で、米国、ドイツ、英国などが主要輸出先です。一方、輸入では中国、インドなどアジア諸国との取引が大きく、繊維原料、機械、燃料、食料品などを海外に依存しています。

つまり、欧米向けの製造・輸出拠点であると同時に、原材料や設備を海外から買う市場でもあります。

出典:世界銀行(2025年)、World Bank WITS(貿易相手国、統計対象年はリンク先参照)

ポイント!!|バングラデシュは「日本の商品を売る先」だけではありません。海外から原材料や設備を買い、製品を世界へ輸出する国です。貴社は、販売先・調達先・製造拠点のどの立場から関われるでしょうか。

日本とは異なる商慣習

日本での商談や取引の進め方を、そのまま持ち込めるとは限りません。担当者の返事と会社としての決定が一致しないことや、商談での前向きな発言が正式な約束を意味しないこともあります。契約、発注、支払い、納品について、何をもって合意・決定とするかの認識を合わせる必要があります。

「OKY(お前、来て、やってみろ)」と言いたくなるような、日本からは見えにくい現地の事情があることも、知っておきたい違いです。

ポイント!!|日本式の進め方が通じないから難しい、と決めつける必要はありません。違いを知ることで、現地企業との新しい取引の形を考えることができます。

法律・税務|日本とは制度が違う

会社設立、輸出入、契約、雇用、税務などには、バングラデシュ独自の法律・制度があります。日本での常識や処理方法が、そのまま適用されるわけではありません。事業内容に応じて、現地の制度を個別に確認する必要があります。

ポイント!!|日本と同じ事業でも、現地では成立する取引形態やコスト構造が変わる場合があります。事業の可能性を検討するときに、制度の違いも一緒に見ておく必要があります。

行政・許認可|制度と実務の違い

行政手続きでは、制度上の申請方法だけでなく、担当窓口との個別の確認・調整が必要になる場合があります。また、公式な手数料とは別に、非公式な金銭の支払いを求められるリスクも指摘されています。これは正規の費用とは異なり、贈収賄などの法的問題につながり得るため、実態を知ることと支払うことは分けて考える必要があります。

ポイント!!|制度と現場の運用に違いがあることも、事業環境の一部です。こうした現地事情を最初から理解しておくことが、日本企業にとって判断材料になります。

市場の可能性を、ビジネスで具現化する。

バングラデシュが自社に適した市場かどうかは、商品、相手企業、取引条件によって変わります。LBJは現地パートナーJKHと連携し、候補企業の探索・紹介、商談、取引開始後のフォローまで、案件に応じた支援をご提供します。

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バングラデシュは、
貴社の次の選択肢になるか。

若い市場に売る。現地から買う。現地で作る。現地企業と組む。
バングラデシュの「違い」の中に、貴社のビジネスにつながる可能性はありませんか。
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